多国籍総合企業であるラーマンマツナガが設立。
次世代エネルギーの研究を始める。
太平洋の海底から発見した金属元素"バスタリウム"。
この発見によって世界は大きく変わろうとしていた。
ラーマンマツナガの新世代エネルギー開発第一課は、バスタリウムをエネルギーとした新たな動力機関"バスター機関"並びに制御用セントラルコンピューター"BAC"を開発した。
大規模エネルギープラントや世界連邦軍の大型機に搭載され動力実験が行われることとなった。
10年後、"バスター機関"は小型化され様々な場所で人の生活を変えていった。
化石燃料や原子力はクリーンエネルギーである"バスター機関"に置き換えられ、人類は”バスター機関”のエネルギーに依存し繁栄していった。
突如としてBACが人類から離反。BACは"バスター機関"を使用したあらゆる機械を支配下に置き、地球を自らの制御下に置くための行動を開始する。
BACに依存していた人類は、兵器どころか一般の交通網さえ麻痺し、BACによる人類への攻撃と社会混乱により 一か月で地球の人口は半減することとなった。
しかし、ラーマンマツナガ内には当初からバスター機関への依存とそれを一括管理する"BAC"の存在を危険視するグループがあり、その中心となっていたエネルギー開発第三課は秘密裏にバスタリウムを無効化する対BAC兵器ローリングガンを開発していた。
そしてバスター事変という最悪の形で予想は的中し、急遽ローリングガンの投入を決定。 BACの制御から独立した母機となる戦闘機が製造される事になる。
エネルギー開発第三課はローリングガンと制御母機による戦闘パッケージ"対BAC制圧用独立制御型兵装'ローリングガン'搭載戦闘機 RF-42R STORK(コウノトリ)"をロールアウトした。
BACに支配された現代において単機での兵器制御は難しく操縦にも高度な技術を要した。
卓越した技量を持ち選抜されたパイロットの脳には、ローリングガンを制御する為のコントロールユニットが埋め込まれた。
RF-42R STORKにて要塞と化したラーマンマツナガに眠る"BAC"を破壊する。 BACの侵攻速度を考えると、恐らくこの作戦が残された人類のできる唯一の反撃となるであろう。
そして、最後の希望が今飛び発つ……
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。